2014年 12月 10日
プリアンプVK-32SEがまた不調になりました |
次の記事、ラインケーブルの話を準備していたところでしたが、LPの音量が10dB程度変動するようになりました。試聴後20分ぐらいで10dB下がったかと思うと、その後15分でまた10dB上がるといったように、パターン化できない変調が襲来しました。この現象が起こって2日後には全く音が出なくなってしまいました。
フォノイコライザーVK-P10SE→(XLR1)→プリアンプVK-32SE→(XLR)→パワーアンプVK-250の経路をたどって、信号が途絶する箇所を探ったところ、フォノイコライザーのXLR出力を受けるプリアンプの入力端子(XLR1)が原因であることが判明しました。VK-32SEにはバランス入力端子が2つあり、LP入力はそのうち1番目の端子(XLR1)をここ数年使用していました。LPは別の入力端子(XLR2)につなぎ変え、聴くようにしました。
2年前にボリュームエンコーダーが故障し交換したのですが、それも確か年末に近いこの時期だったと思います。真空管オーディオをするには一番いい季節にこういうことが起こってしまうのは、偶然とはいえ心折れる出来事でした。購入した日本代理店は消失していますし.....。某スイス製メーカーで揃えられた方のご労苦が少し分かりました。
ここでへこたれていてはオーディオマニアの名がすたるというわけで、開腹して部品を確認しました。改めて、左右対称の美しい部品配置に感心しました。この大きなコンデンサーは特注品なのでしょうか。これが塩をふいたらジ・エンドでしょうが、汎用部品の不具合ならば頑張る余地はありそうです。
このリレーの型番はOMRON G5V-2-H、5VDC。すでに市場にはなく、同等品として G5V-2-H1、5VDCが流通しています。先日の休みに秋葉原の専門店をくまなく回りましたが、各店とも在庫なしでした。トモカ電気のビルが閉店していたのは驚きました。
しかたなく、AMAZONで25個入りカートンを注文してしまいました。
と、やる気満々だったのですが、・・・。待てよ、お前はこれを気に入っているんだろ?一生使うつもりなら、メーカー修理に出して、全般の調整も合わせてしてもらったほうがいいんじゃないか?基板の製造年は2006年でもう10年近く経っている、他にも不具合があるかどうかわからないだろう?2階建ての入出力基板で、はんだ付けした導通棒が6本もあるじゃないか、・・・。
冷静になって考えてみたところ、LPが(XLR2)で使えれば特段不便はない、CD,SACD,BD用のプレーヤーOPPO105はアンバランス接続端子を使えば、当面足りるとの認識に至りました。売り払うつもりで保管していたKIMBER SERECT KS1030をRCA端子につなぎ、しばらく聴くことになりました。
LPを4時間ほど聴いていたある日、ほんとにだめなのだろうかと思い、プリアンプVK-32SEの電源を落とし、OPPO105のバランス接続からのXLRケーブルを(XLR1)につないで、再度プリアンプの電源を入れました。そしてプリアンプのチャンネルを(XLR1)に合わせると、なんとOPPO105からの音楽が流れだしたではありませんか!
(XLR1)が故障したときの状況との違いは、(XLR2)につないだ機器(当時はOPPO105、今はVK-P10SE)の電源がOFFかONかの違いです。試しに今ONになっているVK-P10SEの電源を落としたところ、(XLR1)に来ていた音楽信号が途絶えてしまいました!!リレーの音が聞こえましたので、リレーが切断されたことに間違いありません。再度、(XLR2)につながっているVK-P10SEの電源をONにすると、10秒後ぐらいに(XLR1)に来ているOPPO105の音楽信号が復活しました!!!
謎はより深まりましたが、(XLR1)、(XLR2)の両方に機器をつなぎ、それぞれの電源をONにしておけばそれぞれの音楽が聴けるということが現段階での結論です。取りあえずめでたし、めでたし。この冬は聴きまくろうと決心しました。来年、暑くなったら修理についてメーカーに直接問い合わせをしてみます。
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by jitanmuh
| 2014-12-10 15:01
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